研究成果“金属過剰を示す太陽型星周りに5つの系外惑星検出”を掲載しました。
2015年10月16日金曜日 | ニュース全般 一般の方向けニュース 一般の方向け(トップ)
研究成果の紹介に“金属過剰を示す太陽型星周りに5つの系外惑星検出”を掲載しました。
国立天文台、東京工業大学、イェール大学を中心とするグループが岡山天体物理観測所(以下、岡山観測所)の188cm望遠鏡とハワイの すばる望遠鏡・ケック望遠鏡を用いた観測により、HD 1605, HD 1666, HD 67087 という金属量過剰を示す3つの太陽型星の周りに合計で5つの系外惑星を発見しました。
最初の観測は2004年から始まり、実に10年近くにわたりデータを集めたことで、最長で周期約2400日、つまり6年以上もの長い周期を持つ惑星の検出に成功しました。こうした公転周期が長い、すなわち中心星から遠く離れた惑星はまだ発見例も少なく、なおかつ軌道が分かっているものが少ないため、これらの発見は長周期惑星の形成を理解するために重要な情報となると期待されます。
岡山観測所では赤色巨星周りの系外惑星探索が大規模に行われていますが、本プロジェクトでは主に赤色巨星へと進化する前の主系列星周りで系外惑星探索を行っています。本結果は、岡山観測所188cm望遠鏡を用いた最初の主系列星周りの惑星発見となります。
詳しい内容は “金属過剰を示す太陽型星周りに5つの系外惑星検出”をご覧ください。