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交通

所在地

岡山天体物理観測所は岡山県南西部の浅口市鴨方町と小田郡矢掛町の境界、通称竹林寺山の頂上付近(標高370m)に位置しています。南には瀬戸内海や四国(丸亀、坂出)、北には遥か伯耆大山を望む眺望を有しています。座標(世界測地系)は、次の通りです。[2009.1.23 座標を日本測地系から世界測地系に改訂]

  • 188cm望遠鏡ドーム
    • 東経:133:35:38.24
    • 北緯:34:34:37.47
  • 91cm望遠鏡ドーム
    • 東経:133:35:37.44
    • 北緯:34:34:34.12

気候は温暖で雨の少ない瀬戸内海気候に属し、四季を通じて晴天日数が多いです。 夜間天候は共同利用期間では、快晴約20%、晴約20%、薄曇り(一部観測可)約10%となっています。

また、大気は安定しており、シーイングも可視域で最頻値約1.2秒角と国内では最良と言えます。標高が低いため紫外波長域の透明度が十分に良いとはいえませんが、光学波長域および近赤外線の透明度は良好です。

しかし、周辺の工場・商店・人家の灯火により夜空が明るく、微光天体を観測する際問題となっています。 空の明るさは日時により大きく変動しますが、快晴の暗夜の値は天頂ではVバンドで19.5等級/平方秒程度です。 特に薄雲のある時は、南東(水島工業地帯)から南西(福山)にかけての低い空はかなり明るいです。

構内・一般見学

観測所構内は、ドーム・建物を大きく取り囲む52haの土地からなっています。構内には3つの主要望遠鏡ドームのほかに50cm望遠鏡ドーム、12インチ望遠鏡ドーム、本館・食堂、車庫・工場、守衛所などがあります。 門は守衛所脇のゲートのほかに、約1.3km手前の峠付近に第一ゲートを設け、夜間(午後6時から午前8時)はロープで閉鎖しています。

岡山天体物理観測所では平日休日を問わず午前9時から午後4時半の間一般見学者を受け入れています(ただし鏡の蒸着作業中は公開していません)。見学者は受付(守衛所)で記帳し、岡山天文博物館横の通路から坂を徒歩で上ると、 188cm望遠鏡を見学室の窓越しに見ることができます。91cm反射望遠鏡やクーデ型太陽望遠鏡や本館は一般には公開していません。

隣接の浅口市 岡山天文博物館では、15cm望遠鏡による太陽面の観察、プラネタリウムや展示物の見学が可能です。

交通

岡山天体物理観測所は人里はなれた山の上にあります。鉄道の最寄り駅はJR山陽本線鴨方駅で、山陽新幹線の新倉敷駅と福山駅の間に位置し、普通電車が約15分間隔で通っています。鴨方駅から10kmの距離があり、タクシー利用の場合、駅前から約25分で天文台につきます。鴨方駅から観測所までのタクシー料金は約3000円です。

自動車で来所される場合は、山陽自動車道を鴨方ICで下りると、約10分で観測所に到着します。所用時間やルートは交通事情で大きく左右されますので、無理のないスケジュールを立ててください。

来所手続き等の都合もありますので、観測所にはできる限り勤務時間内に到着してください。

やむをえず、夜間自家用車あるいはタクシーにて観測所に到着する場合は、観測に支障をきたさぬよう十分に注意してください。その場合、第一ゲートを通過後はロービームにし、第二ゲート以内の構内では前照灯を消しスモールビームを使用してください。また、夜間第1ゲートは通過後必ずロープをかけてください。なお、自動車による来所は事故や渋滞の可能性があるので、岡山天体物理観測所としてはお勧めしていません。

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