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HIDESモザイクCCDカメラの運用開始

2008年2月1日金曜日 | 研究者向けニュース

HIDESの検出器を3CCDのモザイクCCDカメラに更新する作業が2007年12月に成功裏に終了しました。12月下旬の共同利用観測から観測者の了解を得て実際の観測で運用を開始しました。すでに一ヶ月が経過しましたが、これまでのところ順調です。

データの特性

3個のCCDの計6個の口から読み出されるデータの特性は概ね以下の通りです。

変換係数
2.5-3 e-/ADU
読み出しノイズ
<5e-
バイアスレベル
500ADU前後

さらに詳しくはモザイクCCDレポートをご覧ください。

直接的な改善点

  • 同時観測波長域が従来の約3倍(赤3750A、青2340A)
  • 読み出し時間が約半分(50秒)
  • 中央のCCDを一つだけ使う観測でコズメティックスが向上
  • 真空の増し引きが不要
  • CCDの焦点合わせは並進方向の調整のみに簡素化
  • 観測時のユーザーインターフェースは同型に維持
  • Mfrontの電源投入方法がより簡単に

注意点

  • 自動的に3個のCCDの画像が読み出される
  • 最長波長側(780-800nm)でXDによる二次回折光混入を防ぎきれない
  • 長波長側の各オーダーの端で光束にケラレ(仕様です)
  • 隣り合うCCDの間隙500um(37pixel分)

現在、モザイク化対応のオーダーソートフィルタの整備を進めています。今後は、最適なクロスディスパーザーの導入、入り口スリット前の大気分散補正光学系の導入など検討を進めていく予定です。

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