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91cm反射望遠鏡

国産大口径望遠鏡の第1号機

91cm反射望遠鏡

日本光学工業株式会社(現在の Nikon)の製品で、国産大口径望遠鏡の第1号機です。

赤道儀はフォーク式で、カセグレン焦点専用機であるため、全体がコンパクトな構造となっています。

1950 年台に普及した光電測光は、測光精度が高いという理由で、変光星の観測や星の色の測定に盛んに用いられるようになりました。そのため、諸外国においては既 存の望遠鏡の観測時間を光電測光装置が次第に占めるようになり、観測時間の確保の観点から光電測光装置のための専用望遠鏡を設けるという機運が高まりました。

その結果、欧米では91cmの望遠鏡がつくられることとなりました。日本においても、これに習うべく91cm光電測光用反射赤 道儀の導入が検討されたものの、当時188cm反射望遠鏡を海外メーカーに発注しており、更に海外から望遠鏡を購入することは不可能と思われました。

そこで、国内でこの程度の望遠鏡が出来ないかと東京天文台長・他が奔走した結果、日本光学が製作できるという見通しが立ち、しかも採算を度外視した価格での受注をしてくれました。実際、製作のために特別に要する施設等の費用は、日本光学が負担しました。

188cm反射望遠鏡は主として分光学的観測に基づく天体の研究を目的としていますが、91cm反射望遠鏡は光電測光観測による測光学的研究に主眼が置かれています。両者は相補的な関係にあります。

スペクトルを一般公開することを目的として作られたスペクトル物語のデータは、この望遠鏡で観測しました。

また、91cm反射望遠鏡と65cmクーデ型太陽望遠鏡で観測した太陽のスペクトルを公開しています。

現在、OAO-WFC(岡山天体物理観測所-広視野近赤外線カメラ)に改造されて、観測を続けています。

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