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50cm反射望遠鏡

ガンマ線バースト専用の自動観測望遠鏡

50cm反射望遠鏡

文部科学省科学研究費(学術創生研究費)「ガンマ線バーストの迅速な発見、観測による宇宙形成・進化の研究」(代表:河合誠之(かわいのぶゆき)・東京工業大学教授)による研究チームは、ガンマ線バースト残光追跡観測の施設「MITSuME(三つ目)望遠鏡」をつくりました。

望遠鏡は国立天文台岡山天体物理観測所と東大宇宙線研明野観測所に設置された可視50cm反射望遠鏡と、岡山天体物理観測所の赤外91cm望遠鏡の3台あります。3台の望遠鏡が協調して観測するということと、両50cm反射望遠鏡にはそれぞれ3バンド同時撮像機能があることから総称して愛称「MITSuME(三つ目)望遠鏡」がつけられました。MITSuMEは、Multicolor Imaging Telescopes for Survey and Monstrous Explosionsの頭文字となっています。

この望遠鏡の観測装置は「3バンド同時撮像カメラ」と呼ばれ、ガンマ線バースト観測のために特別に作られたものです。望遠鏡があつめた光は特殊なフィルターによって3つの波長域に分割され、Gバンド(480nm:1nmは1/1000000mm)、Rバンド(650nm) 、Iバンド(800nm)の画像を同時に得ることが出来ます。ガンマ線バーストの明るさを3バンドで比較することで、ガンマ線バーストまでの距離を知ることができるのです。

観測結果は逐一 GCN Circulars に投稿しています。

2006年1月には120億光年彼方のガンマ線バーストGRB060115 の観測に成功しました。

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