光ファイバー経路とその光学系(HEモード)

HEモードでは、まず、

*188cm望遠鏡のカセグレン焦点で、ガイド用の斜鏡に空けた2.7秒角相当の穴の後方にマイクロレンズを配置して、光ファイバー端面に90umの主鏡像(光ファイバーのコア径は100um)を作り、天体からの光を光ファイバーに入射させます。この光学系によって、天体からF18でやってきた光は、F3.7で光ファイバーに入射します。

そして、約12mの光ファイバーによりクーデ焦点(HIDESの入口スリット)までその光を導きます。

*クーデ焦点でも、光ファイバーから出射した光をマイクロレンズによってF29に変換します。その後、この光をイメージスライサーによって3分割しHIDESに入射させますが、この時に2つのオプションを用意しています。一つは、マイクロレンズによってできる光ファイバーのFFP(far-field pattern)像を直接分割するモード(星像モード)です。また、もう一つは、一度像瞳変換を行い、光ファイバーのNFP(near field pattern)像を分割する(瞳像モード)です。現在試験観測をしているモード(2011公開予定のモード)は、星像モードです。

以下が、光学系の概念図です。

HE_optics_concept

また、次の2つの図は、光ファイバー入射部のマイクロレンズの光路図とスポットダイアグラムです。光学系が550nm付近に最適化されていることがわかります。

実際の部品については、ギャラリーをご覧ください。

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