観測データについて

HEモードによって取得されたデータは、図1のようなものになります。

図1:αCygのスペクトル

このスペクトルは、赤クロスディスパーザを使用して取得されたもので、左のCCDには75オーダー〜89オーダーが、中央のCCDには91オーダー〜113オーダーが、右のCCDには、115オーダー〜150オーダー付近までが写っています。また、右のCCDの中央付近をカットしてみると図2、図3のようになります。

alpCyg003020_0_cut図2:図1で右側のCCDの中央付近の断面図

alpCyg003020_cut2図3:図2の一部を拡大したもの

これらの図からわかるように、各オーダーは3つのコンポーネント(中央のピークの値がもっとも高い)から構成されています。また、赤クロスディスパーザを使用した場合、139オーダー以上(410nmより短波長側)では、両橋のコンポーネントが隣のオーダーのものと重なりますので、イメージスライサーによるゲインを完全には生かすことができません。なお、青クロスディスパーザを使用した場合には、このような制限はありません。

implot_hr_alpCyg_2
図4:HRモードの場合の右側のCCDの中央付近の断面図

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