1-3. sngredを動かす(1)


1-3-1. 前処理



  バイアスとダークを作ったらいよいよ sngredを用いて半自動データ解析を行う。 最初に述べたが、 sngredの中でもバイアスとダークを作る事が出来る。 一日のうちに十分バイアス、ダークがとれたとか、精度はともかく結果を早く見たいといった場合には、上記1-1.1-2.は無視していきなり sngredからスタートして構わない。
 sngredを使用するにあたっての注意として、放り込むデータは必ず一日(一晩)分でなければならないということは既に述べた。 しかも、そのデータは十分な量のcalibration dataを含んでいる必要がある(理想的な観測手順については「観測のときの注意」の項を参照せよ)。 sngredを用いた解析手順は以下のようになる。

  1.  まず、一日分のデータをIRAFフォーマットで読み込む。これには roaodataを用いる。 詳しくは「1--1. バイアスを作る」の項を参照のこと。

  2.  読み込んだ一日分のデータのリストを次のようにして作る。 roaodataを用いていれば、そこで指定したファイル名でデータリストはできているのでこの手続きは必要ない。

    files csd* > datalist


  3.  sngredを起動する。 2.で作ったデータリストを @をつけて指定する。

    sngred @datalist


これ以下は sngredの行う処理について順を追って説明する。


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