1-2. ダークを作る


次にダークを作る。
「1--1. バイアスを作る」の作業の結果、ディスクには std_bias.imhとバイアスの時間変化記録ファイル stat_of_bias.dd、ダークデータ、ダークのリスト DARK.ddの4種類が存在しているはずである。 ダークもやはり一日毎に作る。

  1.  mdarkmakeを用いて一日毎にダークを作る。

    mdarkmake @DARK.dd


    std_biasがないと怒られて mdarkmakeはストップしてしまう。このときは「1--1. バイアスを作る」をやり直しである。 うまくいくと、その日のダークフレームの平均 std_dark.ddができる。 このフレームはバイアスを引いてある、つまり正味のダークである。

  2.  異なる日のダークに対し、1.の手続きを行う。 ddのところに順番に日付を入れていくだけである。

  3.  それぞれの観測日に対しstd_dark.ddが出来上がったら、darkaveを用いて std_dark.imhを合成する。

    darkave std_dark.*


    これで観測期間中に撮ったすべてのダークフレームの平均 std_darkができあがり。 いらなくなった生のダークフレームと観測日毎の平均ダークは消しておくのがよい。 老婆心ながら、消すときには「1--1. バイアスを作る」の5.で述べた注意をわすれないように。

    imdelete @DARK.dd
    imdelete std_dark.*.imh

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