Tips & トラブルシューティング
Messia5の導入などにより解決したはずの部分は削除しました。
- CCDにノイズがのっている。
2001年12月から2002年2月に取得されたデータの一部に
10ADU程度のスパイクノイズ状のノイズがのっていました。
それ以前に取得されたデータに関しては大丈夫だと思われます。
原因としては元電源からノイズが混入しているもようで、
予防策として観測中は
(1)組立調整室の蛍光灯はつけない、
(2)読み出し中には望遠鏡をPointingしない、
ようにして下さい。
- カウント値が低い。もしくは、ない。
Pre-Optics(Cal/Obs切替えミラー)や分光器内の光学系をもう一度
チェックしてみてください。特に、hartmannシャッタやフィルターなど
の操作が異常終了した場合には正しくステータスが取れていないことが
ありますので、これらをinitializeしてみてください。
- Coude GUI(CoudeMain)を間違って終了させてしまった。その後
再起動したが、一部のステータスが表示されないなど
挙動がおかしい。
CouceMainやMessiaServerが正常に終了されなかった場合には、
機器との通信やソフトウェア間の通信ががおかしくなってしまう
ことがあります。
このような場合には、もう一度これらのソフトウェアを立ち上げ
なおしてみてください。それでもおかしければ、観測所員まで
ご連絡ください。
- Coude GUIが操作を受け付けなくなった(マウスでクリックしても
反応しない)。
これは"Num Lock"がONになっていると起こります。まず、それを
確かめて、ONになっていれば解除してください。それでも復旧しない時は
所員に連絡してください。
- スリットビュアのNDフィルターがうまく動かない。
Initializeしてみて下さい。
それでも復旧しない時には、所員に連絡して下さい。
- ObservationとCalibrationの切り替えがうまく動かない。
Initializeしてみて下さい。
それでも復旧しない時には、所員に連絡して下さい。
- 温度コントローラのheatの値が急激に下がっているが、
このまま観測を続けても大丈夫か。
その時の真空度にもよりますが、Messiaの電源を入れると
30分ほどの間にheatの値が10から15ほど下がることがあります。
その後は3、4時間同じ値で安定するようになりますので、
そのまま観測を続けても大丈夫です。
もしそのまま急激に変化し続けるようであれば、
デュワーの真空が破れている可能性があります。
すぐに観測を中断して所員に連絡して下さい。
- 温度コントローラのheatの値が0になった
(もしくは、0になりそうだ)が、
このまま観測を続けても大丈夫か。
heatの値が5下がるのに3、4時間ほどかかります。
また、heatの値が0になってからも温度の上昇はゆるやかで、
数時間では暗電流が影響してくる温度までは上昇しません。
観測を中断して真空引きを1時間ほどすれば元に戻りますが、
夜明けまでの残り時間を考慮して、観測を続行するかどうか
判断して下さい。
ただし、近赤外領域でのフリンジパターンの影響や
わずかの波長シフトをおさえたい時、
天体が暗くて暗電流が無視できない時などは、
観測を中断して真空を引いた方が良いでしょう。
自分の科学的目標に応じて適宜判断して下さい。
- messiaソフトのイニシャライズをすると、
VMI Initialization Error = 0x1005
というエラーが出る。
Messiaの接続ケーブルがはずれているか、はずれかかっている
可能性があります。
一旦Messiaを終了させ、
ケーブルの接続を確認してから、
再び起動してみて下さい。
どこを確認すれば良いか分からない場合には、観測所員に連絡して下さい。
- 誤ってmessiaのイニシャライズをしないでデータを取り始めてしまっ
た
Msa5Svrの画面で、Cntl+Cを2度おし、露出を強制終了してください。
その後、通常の方法(./MessiaEnd)でメシアを終了し、
./MessiaStartでもう一度起動しなおしてください。
- messiaソフトで
MFront N of Bias boards = 1
という表示が出た。
Messia起動後しばらくするとこのようなメッセージが出ます。
正常に動作している証拠ですので、気にしないで下さい。
- messiaソフトを起動する時に、
tkerror failed to handle background error.
Original error: ROOTno more colors left in colormap;
changing screen's color model to monochrome
Error in tkerror: invalid command name: "tkerror"
というエラーメッセージが出る。
ディスプレイの色が足りないためエラーメッセージが出ますが、
操作に問題はありません。
- オートガイドが効かない。
ガイドが行なわれているかどうかを、ガイドの音や望遠鏡の
位置表示で確認してください。これはドーム内の望遠鏡制御卓で
E, W, S, Nのいずれかのランプが時々点灯するかどうかでも
確認できます(観測室の制御卓は現在ランプがつかないようになって
いますのでこの確認には使えません)
→ガイドが行なわれていない場合
- スリットビュアが止まっていませんか?
→DOS窓のメッセージが更新されているか確認して下さい。
もし止まっていたなら、Guide STOP→STARTで
再びガイドを始めて下さい。
GUIが反応しないようなら
再起動して下さい。
- スリットビュアのガイドステータスの表示が赤く
なっていませんか?
→天体が明る過ぎるか暗過ぎます。
積分時間またはNDフィルターを調節して下さい。
- 望遠鏡制御系cont74IIでオートガイドモードは
ONになっていますか?
→ONにして下さい。
- スリットビュアがノーガイドモードに
なっていませんか?
→ガイドモードにして下さい。
→ガイドが行なわれている場合
- スリットビュアの緑色の十字の表示が天体像と
ずれていますか?
→天体が暗過ぎたり積分時間が長かったりすると
ホットピクセルなどの影響を受けて天体の重心検出が
うまく出来ないことがあります。
積分時間またはNDフィルタを調節して下さい。
それでもうまくいかない場合には、
オートガイドはあきらめて手動でガイドして下さい。
- イメージローテータを使用しているのに、
スリットビューワをイメージローテータモードに
するのを忘れていませんか?
→イメージローテータモードにして下さい。
- イメージローテータを使用していて、
スリットの位置角を間違えて設定していませんか?
→正しく設定して下さい。
- イメージローテータを使用していないのに、
スリットビューワがイメージローテータモードに
なっていませんか?
→イメージローテータモードを解除して下さい。
- スリットビュアのNDフィルターがうまく動かない。
Initializeしてみて下さい。
それでも復旧しない時には、所員に連絡して下さい。
-
スリットビュアまたは広視野ビュアがハングアップした(2006.08.24)
MS-DOSプロンプトからCtrl-Cを入力して下さい。それでソフトが
終了するようなら、MS-DOSアイコンをクリックして再起動して
下さい(この時にはスターダムソフトやCCDコントローラ類は
再起動する必要はありません)。
再起動できなかったり、Ctrl+Cでソフトが終了しない時には、
Ctrl+Alt+Delでリブートを試みるか、それでもうまくいかない
場合には、組立調整室にあるPC本体の電源を強制的に落してください。
その後、「スリットビュア(SV)および広視野ビュア(WFV)の
立ち上げ方法スリットビュアの起動」を参照しながら、起動しなおしてください
-
スリットビュアまたは広視野ビュアの
キーボード、マウス、ディスプレイが反応しない(2006.08.24)
測定室から観測するために、PC延長器を使って計算機室に置いてある
PC本体と測定室のキーボード類を接続してあります。
まず、これらのケーブルの接続を確認して下さい。問題が解決しない
場合には観測所員にご連絡ください
- ポインティングが終了したが天体が見えない。
まず、Coude GUIのPre-Opticsのcalbration/Observation切替えが
Observationになっているか、
Slit ViewerのFilterが適切なものになっているか、
を確認して下さい。
次に、スリットのマスクに隠されている可能性がありますので
スリットとは直交方向(スリットビューワの画面上では上下方向)に
少し望遠鏡を動かしてみて下さい。
それでも見えないようなら、広視野ビューワの視野外にあるかも
しれませんので望遠鏡を動かして探してみて下さい。
それでも見えない場合には、天体の座標が間違っていないか、
望遠鏡のミラーカバーは開いているか(主鏡、副鏡、第3鏡)、
望遠鏡フォーカスの値が大きくずれていないか、を確認して下さい。
- cont74IIのUIを間違って終了させてしまった。
再起動したが操作できない。
cont74IIのUIが正常に終了されなかった時には、
再起動してもCDとの接続がおかしくなって操作できなくなります。
cont74IIのCDを終了・再起動させてからUIを再起動して下さい。