2-1. スカイの差し引きを行う。


 スカイの差し引きはskysubコマンドを用いる。

skysub *.wc.imh

このコマンドは内部でIRAFのbackgroundコマンドを用いている。 Fit line = と表示されたら、既にbackgroundに入っている。 適当なline数を入れてやるとそのlineでの(スリット長方向に沿った)断面が示される。 例えば、100 lineから400 lineまでを平均して断面を見たい場合には、 100 400 と入力する。 すると図13のようなグラフがTektroウィンドウに表示される。 このグラフ上でスカイの範囲をカーソルと<s>キーで選ぶのだが、その方法は図13の説明を参照されたい。<t>キーで設定したスカイの範囲を解除することができる。 しかし通常<t>を押してもグラフに何の変化も表れない(内部的にはスカイ設定の解除は行われているのだが)ので、心配な人は更に<r>を押してグラフを再描画しておけばよい。 スカイの範囲を設定したら<f>キーでスカイのフィッティングを行う。

図13. スカイの差し引き(IRAFのbackgroundコマンド)。 スカイの範囲をカーソルと<s>キーで設定する。

フィッティングに満足したら<q>を押す。 再び Fit line = と聞いてくるので、ここは何も入力せずただリターンキーを押せば、スカイ引きを始める。 スカイを引かれたフレームには.bgという拡張子がつく。 この手続きを入力した天体フレームすべてについて順々に行う。

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