BVRI-bandフィルター撮像における効率
観測
- 天体:NGC 6940 (
Stetson Photometric Standard Fieldsより)
- 観測条件は良好。透明度高
- airmassは1.01から1.04 (天頂距離 8-16°、補正せず)
- フィルター:OOPS用 B, V, R, I-bandフィルター
band | 中心波長 | バンド幅(半値幅) |
ピーク透過率 |
B | 4400A | 800A | 52% |
V | 5450A | 1250A | 95% |
R | 6400A | 1625A | 88% |
I | 8000A | 1600A | 97% |
測定手順
- 比較データはここのNGC6940.posとNGC6940.pho
- 取得したfield中の星の座標を
調べ(USNO via skycat)、
IRAF images.imcoords.ccmapとccsetwcsでWCSを設定する。
(手順)
- daofindで見つけてphotで積分カウントを測定(aperture半径は15pixel=5")
- 各星に対して、1"以下で座標の一致する星をNGC6940.posから探し、カタログ等級
とトータルカウントを比較する
- 2つの量の相関から効率を測定
結果
縦軸:カタログ等級、横軸:トータルカウントを適当な0点で等級にしたもの
図中の式はY-Xの平均値および誤差(2σ rejectionを5回した後のσ/√N)
効率計算
(airmassの補正はしていない、効率は空・望遠鏡を含む)
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I-band, 5秒積分 -> 14.2% |
I-band, 60秒積分 -> 12.7% |
R-band, 5秒積分 -> 28.4% |
R-band, 60秒積分 -> 25.6% |
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V-band, 5秒積分 -> 23.5% |
V-band, 60秒積分 -> 21.9% |
B-band, 5秒積分 -> 6.9% |
B-band, 60秒積分 -> 6.4% |
白が上記の値、赤はフィルターのピーク透過率で割った値
問題点
- フィルター透過曲線
フィルターの透過曲線がどうなっているかわからないので、容器に書いてあった
半値幅をバンド幅として計算している。
R-bandなんかは赤い方に結構裾を引いているらしいので、効率を高めに見積もって
いる可能性がある。
- CCDゲイン
CCDのゲイン 2.138 e/ADU というのは、10月の観測前に
実験室で求めたものだが、観測開始直後に読み出し
に問題があることが分かって、cpg.asciiを修正した。
ゲインの測定は問題がある状態で行ったので、正しい値ではない可能性がある。
(12月の観測の時に測定しようと思っていたけど、ど忘れ)
※シリアル転送と逆の方向に光がのびるので、影響があるとすれば画像に
スムージングをかけるような形だと思われる。
その場合ゲインを過小評価してしまうので、効率も過小評価している
ことになる。