トラブルシューティングとヒント
Messia5の導入などにより解決したはずの部分は削除しました。
分光器の制御とGUI †
Coude GUIが操作を受け付けなくなった(マウスでクリックしても 反応しない)。 †
これは"Num Lock"がONになっていると起こります。まず、それを確かめて、ONになっていれば解除してください。それでも復旧しない時は所員に連絡してください。
Exposure Stopで露出を途中で止めたら、その後、露出途中でデータが保存されるなど、制御がおかしくなった。 †
露出を途中で止める操作をした場合には、 MessiaとCoudeMain(GUI)の連携がうまくとれなくなることがあります。連続露出を止めたい場合には、読み出し中(望遠鏡のステータス取得後)に Exposure Stopボタンを押せば、その回のデータを保存してから連続露出が終了します。積分中にExposure Stopボタンを押した場合には、ヘッダがおかしくなりますので、Image Saveをnoにしてください。この場合も、露出終了まで待てば test_#ファイルは作成されます(ただし、 /Hides以下へのバックアップはしないでください)。積分中にExposure Stopボタンを押し、その露出の終了を待たずに次の露出を始めたい場合には、 Messiaソフトウェアを再立ち上げする必要があります。そのためには./MessiaEndだけではなく、 hides5にログインをしてMessia関係のプロセス(特にタイマー)を殺す必要があります。
望遠鏡のステータスが取れないエラーが起こって、露出が始まらない。 †
CoudeMainと cont74(CD)の通信が確立できていないと、ImageSaveがyesの露出はできません。この場合は、 cont74(CD)が立ち上がっていることを確認してから、 CoudeMainを再立ち上げしてください。
指定した露出回数に満たないのに連続露出が終了してしまう。 †
露出中に望遠鏡のミラーカバーなどの操作をすると、望遠鏡からの応答が停滞してしまい、繰り返し 露出が終了してしまうことがあるようです。これはフラットの取得時などに起こり易いようです。もし、 そのようなことが起こった場合には、足りない回数だけ露出をし直してください。
cont74のUIを間違って終了させてしまった。再起動したが操作できない。 †
cont74のUIが正常に終了されなかった時には、 再起動してもCDとの接続がおかしくなって操作できなくなります。 CDを立ち上げた後、必ずCoudeMainを再立ち上げしてください。
スリットビュアのNDフィルターがうまく動かない。 †
Initializeしてみて下さい。それでも復旧しない時には、所員に連絡して下さい。
ObservationとCalibrationの切り替えがうまく動かない。 †
Initializeしてみて下さい。 それでも復旧しない時には、所員に連絡して下さい。
coudeのルート・ディスクが一杯になり、GUIの挙動がおかしい。 †
/Hides以下のディレクトリを、日付の早いものから順に、必要な分だけ消去してください。なお、作業を行う前になるべく/backups#/obsdata/にすでにデータのバックアップがあることをご確認ください。
データの異常 †
CCDにノイズがのっている。 †
2001年12月から2002年2月に取得されたデータの一部に 10ADU程度のスパイクノイズ状のノイズがのっていました。それ以前に取得されたデータに関しては大丈夫だと思われます。原因としては元電源からノイズが混入しているもようで、予防策として観測中は
- 組立調整室の蛍光灯はつけない、
- 読み出し中には望遠鏡をPointingしない、 ようにして下さい。
カウント値が低い。もしくは、ない。 †
Pre-Optics(Cal/Obs切替えミラー)や分光器内の光学系をもう一度チェックしてみてください。特に、hartmannシャッタやフィルターなどの操作が異常終了した場合には正しくステータスが取れていないことが ありますので、これらをinitializeしてみてください。
検出器関連 †
温度コントローラのheatの値が急激に下がっているが、このまま観測を続けても大丈夫か。 †
Messiaの電源を入れると30分ほどの間にheatの値が1〜3ほど下がることがあります。もしそのまま急激に変化し続けるようであれば、 デュワーの真空が破れている可能性があります。すぐに観測を中断して所員に連絡して下さい。
ガイド系関連 †
広視野ビュアに星が写らない †
まず、広視野ビュアを参照に動作確認をしてください。特に、緑色のコントローラの画面が点滅しているかどうかや、案内望遠鏡の視野がドームでさえぎられていないかどうか、を確認してください。また、空が明るい場合には全面がサチっていることがあります。その場合には、案内望遠鏡脇のCCDコントローラの露出時間(一番上の左側のつまみ;high 6が一番短く、slow 9が一番長い)やゲインなどを変えてみてください(つまみは弱いのでやさしく回してください)。なお、露出時間を変更した場合には、観測期間終了後に必ず元の位置(slow 7;gain high; gamma lo)に戻しておいてください。
オートガイドが効かない。 †
ガイドが行なわれているかどうかを、ガイドの音や望遠鏡の位置表示で確認してください。これはドーム内の望遠鏡制御卓で E, W, S, N のいずれかのランプが時々点灯するかどうかでも確認できます(観測室の制御卓は現在ランプがつかないようになっていますのでこの確認には使えません)
ガイドが行なわれていない場合 †
- スリットビュアが止まっていませんか?
→DOS窓のメッセージが更新されているか確認して下さい。 もし止まっていたなら、Guide STOP→STARTで再びガイドを始めて下さい。 GUIが反応しないようなら スリットビュアを再起動して下さい。
- スリットビュアのガイドステータスの表示が赤くなっていませんか?
天体が明る過ぎるか暗過ぎます。積分時間またはNDフィルターを調節して下さい。
- 望遠鏡制御系cont74IIでオートガイドモードは ONになっていますか?
→ONにして下さい。
- スリットビュアがノーガイドモードに なっていませんか?
→ガイドモードにして下さい。
ガイドが行なわれている場合 †
- スリットビュアの緑色の十字の表示が天体像とずれていますか?
→天体が暗過ぎたり積分時間が長かったりするとホットピクセルなどの影響を受けて天体の重心検出が うまく出来ないことがあります。 積分時間やNDフィルタを調節してみて下さい。また、ガイドの範囲を変えてみてください。 それでもうまくいかない場合には、オートガイドはあきらめて手動でガイドして下さい。
- イメージローテータを使用しているのに、スリットビューワをイメージローテータモードにするのを忘れていませんか?
→イメージローテータモードにして下さい。
- イメージローテータを使用していて、スリットの位置角を間違えて設定していませんか?
→正しく設定して下さい。
- イメージローテータを使用していないのに、スリットビューワがイメージローテータモードになっていませんか?
→イメージローテータモードを解除して下さい。
スリットビュアのNDフィルターがうまく動かない。 †
Initializeしてみて下さい。 それでも復旧しない時には、所員に連絡して下さい。
スリットビュアがハングアップした †
MS-DOSプロンプト画面の右上のXボタンをクリックするか、Ctrl-Cを入力して下さい。それでソフトが終了するようなら、MS-DOSアイコンをクリックして再起動して下さい。
再起動できなかったり、Ctrl+Cでソフトが終了しない時には、Ctrl+Alt+Delでリブートを試みるか、それでもうまくいかない場合には、組立調整室にあるPC本体の電源を強制的に落してください。その後、「スリットビュア(SV)の立ち上げ方法スリットビュアの起動」を参照しながら、起動しなおしてください。
なお、オートガイド動作中に他の作業を行おうとするとよくソフトウェアがハングアップするようです。
スリットビュアのキーボード、マウス、ディスプレイが反応しない(2006.08.24) †
測定室から観測するために、PC延長器を使って計算機室に置いてあるPC本体と測定室のキーボード類を接続してあります。まず、これらのケーブルの接続を確認して下さい。問題が解決しない場合には観測所員にご連絡ください
ポインティングが終了したが天体が見えない。 †
まず、Coude GUIのPre-Opticsのcalbration/Observation切替えがObservationになっているか、Slit ViewerのFilterが適切なものになっているか、を確認して下さい。
次に、スリットのマスクに隠されている可能性がありますのでスリットとは直交方向(スリットビューワの画面上では上下方向)に少し望遠鏡を動かしてみて下さい。
それでも見えないようなら、広視野ビューワの視野外にあるかもしれませんので望遠鏡を動かして探してみて下さい。
それでも見えない場合には、天体の座標が間違っていないか、望遠鏡のミラーカバーは開いているか(主鏡、副鏡、第3鏡)、望遠鏡フォーカスの値が大きくずれていないか、を確認して下さい。
Last-modified: 2010-11-29 (月) 17:58:50 (4890d)