8. ジョブの説明


8-1. Exposure
機能  フィルターの設定をし、CCD COMMANDのExposureを実行する。

Window 1. Exposure : 露出時間およびフィルターの設定。
[操作]
 露出時間は整数(秒)で入力する。前回実行した露出時間と、赤枠内のフィルターがデフォルト値として入っている。カーソルは "OK?" の位置にある。その値のままでよい場合は<Ret>キーを押し、ジョブを実行させる。変更する場合は、まず、いずれかの矢印キーを押す。そうするとカーソルは露出時間の欄に移動するので、ここで数値を入力し、<Ret>キーを押す。次に、Filter_F1に設定するフィルターを矢印キーで選択し<Ret>キーを押す。以下順次同様の操作をして、全フィルターの設定を終了すると、"OK?" と確認を求めてくる。<Ret>キーを押せばジョブが実行される。


Window 2. Job Exposure : 実行される一連のコマンドの表示
実行中のコマンドがカーソルで示されている。


Window 3. Exposure : 露出時間の表示および中断命令の入力
[操作] 
 露出開始時刻・終了予定時刻・CCDカメラのシャッターを開いた時刻が表示される。露出の残り時間は画面の右から2列目最上段に表示されている。
露出の中断は、SHIFT + pで実行できる。<Ret>キーで露出の再開ができる。文字 Qを入力することによって打ち切る事ができる。(<CCD COMMAND> Exposureと同じ。)

 結果はモニター画面に表示される。この値の最大値と最小値はウィンドウ [maxmin] に表示される。最大値が16383になっている場合にはスケールアウトしている部分がある。

露出終了後自動的に次のコマンドが実行される。

Window 4. Save : Saveパラメーターの入力
[操作] <CCD COMMAND> Saveと同じ
入力パラメータのデフォルト値は次の通り
Object Name ==> <前回入力した値>
Data Type ==> <前回の値>
Color Band ==> <前回入力した値>
Filter ==> <前回入力した値>
FILE NAME ==> b:�csdXXXXX.xxx

変更する必要のある場合は新しいファイル名を入力する。
FILE NAMEのXXXXXの部分は、前回の値 + 1  xxx の部分は、SNG観測以外では 001
である。

注意! データセーブ中にCC200のマウスを操作するとセーブに失敗することがある。


Window 5. Command : Pm CCDのコマンド入力
[操作] 
 取得データの評価をするために、Pm CCDのコマンドを入力することができる。終了は<ESC>キーを打鍵する。(<CCD COMMAND> Commandと同じ)

Pm CCD のコマンドの詳細は、Photometrics 社のマニュアルを参照のこと。以下に、基本的な Pm CCD コマンドの使用方法を説明しておく。
  • マウスの右端のボタンを1回クリックするとモニタ画面に十字カーソルが表示される。このカーソルのある画素の座標、強度がモニター画面上部のROW(横座標),COL(縦座標),INTの欄に表示されている。マウスを動かして任意の画素の強度が読み取れる。

  • モニターに表示されている画像のコントラストは、自動的に調節されている。コントラストを変えて再表示したい場合には、画面の観察したい部分にCC200に繋がれたマウスを用いてカーソルを移動させ、qshow をキー入力する。

  • グラフのプロット
    画面の上から150番目の画素のところで水平方向に沿って強度変化を見たい場合は 150 pcol を入力。
    画面の左から170番目の画素のところで垂直方向に沿って強度変化を見たい場合は 170 prow を入力。


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8-2. Bias
機能  バイアス・フレームを取得し保存する。

Window 1. Bias : 平均するバイアス・フレームの枚数(n)の入力
[操作]
 デフォルト値は前回実行時の値。そのままで良ければ<Ret>キーを押す。変更する場合には、矢印キーでカーソルを移動させて数値を入力し、<Ret>キーを押して設定すると、確認を求めてくる。<Ret>キーを押せばジョブが実行される。


Window 2. Job Bias : 実行される一連のコマンドの表示
実行中のコマンドがカーソルで示されている。


Window 3. Bias : バイアス取得時刻および取得回数の表示
 結果はモニター画面とウィンドウ [Stats]に表示される。[Stats]の数値は上から順に画素の明るさの最小値、最大値、平均値である。(CCDのゲイン値、CCDの温度によってバイアスのレベルは異なる)


Window 4. Save : Saveパラメーターの入力
[操作] 
入力パラメーターのデフォルト値は次の通り
Object Name ==> Bias n
Data Type ==> ZERO
Color Band ==> -
Filter ==> NONE
FILE NAME ==> b:�csdXXXXX.xxx

変更する必要のある場合は新しいファイル名を入力する。
FILE NAMEのXXXXXの部分は、前回の値 + 1, xxx の部分は、SNG観測以外では 001 である。(<
CCD COMMAND> Saveと同じ。)


Window 5. Command : Pm CCDのコマンド入力
[操作] 
 取得データの評価をしたい場合は、Pm CCDのコマンドを入力することができる。終了は<ESC>キーを打鍵する。(<CCD COMMAND> Commandと同じ。)

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8-3. Dark
機能  ダーク・フレームを取得し保存する。

Window 1. Dark : 暗露出時間の入力
[操作] Job BiasのWindow 1.の場合に同じ。


Window 2. Job Dark : 実行される一連のコマンドの表示
実行中のコマンドがカーソルで示されている。


Window 3. Exposure : 暗露出時間の表示および中断命令の入力
[操作]
 露出の中断は、SHIFT + p 打鍵に続いて、文字 Q を入力することによって行う事
ができる。(<CCD COMMAND> Exposureと同じ)


暗露出終了後自動的に次のコマンドが実行される。


Window 4. Save : Saveパラメーターの入力
[操作] 
入力パラメーターのデフォルト値は次の通り
Object Name ==> Dark
Data Type ==> DARK
Color Band ==> -
Filter ==> NONE
FILE NAME ==>
b:�csdXXXXX.xxx

変更する必要のある場合は新しいファイル名を入力する。
FILE NAMEのXXXXXの部分は、前回の値 + 1, xxx の部分は、SNG観測以外では 001 である。(<CCD COMMAND> Saveと同じ)。

Window 5. Command : Pm CCDのコマンド入力
[操作] 
 取得データの評価をしたい場合は、Pm CCDのコマンドを入力することができる。終了は<ESC>キーを打鍵する。(<CCD COMMAND> Commandと同じ。)

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8-4. Comparison Lamp
機能  比較スペクトルを得る。

Window 1. Comparison Lamp : 露出時間およびフィルターの設定
[操作] Job ExposureのWindow 1.に同じ。


Window 2. Job Comparison Lamp : 実行される一連のコマンドの表示
実行中のコマンドがカーソルで示されている。


Window 3. Exposure : 露出時間の表示および中断命令の入力
[操作]
<CCD COMMAND> Exposureと同じ。) 露出終了後自動的に次のコマンドが実行される。


Window 4. Save : Saveパラメーターの入力
[操作] 
入力パラメーターのデフォルト値は次の通り
Object Name ==> Comparison
Data Type ==> COMP
Color Band ==> <前回入力した値>
Filter ==> <前回入力した値>
FILE NAME ==> b:�csdXXXXX.xxx

変更する必要のある場合は新しいファイル名を入力する。
FILE NAMEのXXXXXの部分は、前回の値 + 1
xxx の部分は、SNG観測以外では 001

である。(<CCD COMMAND> Saveと同じ。)


Window 5. Command : Pm CCDのコマンド入力
[操作] 
 取得データの評価をしたい場合は、Pm CCDのコマンドを入力することができる。(<CCD COMMAND> Commandと同じ。)
 終了は<ESC>キーを打鍵する。

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8-5. Continuum Lamp
機能  連続光の露出をする。
 連続光が自動的に入射されること、及び、Saveパラメーターのデフォルト値の一部を除いて、
ジョブ Exposure に同じ。
注意  ユニフォームソースのスイッチ(Uniform S.)が入っていることを確認してから実行する。(2-1-d 参照)

Window 1. Continuum Lamp: 露出時間およびフィルターの設定
[操作] Job ExposureのWindow 1.に同じ。


Window 2. Job Spectral Flat : 実行される一連のコマンドの表示
実行中のコマンドがカーソルで示されている。


Window 3. Exposure : 露出時間の表示および中断命令の入力
[操作] 
<CCD COMMAND> Exposureと同じ)
露出終了後自動的に次のコマンドが実行される。


Window 4. Save : Saveパラメーターの入力
[操作] 
入力パラメーターのデフォルト値は次の通り
Object Name ==> Continuum
Data Type ==> FLAT
Color Band ==> <前回入力した値>
Filter ==> <前回入力した値>
FILE NAME ==> b:�csdXXXXX.xxx

変更する必要のある場合は新しいファイル名を入力する。
FILE NAMEのXXXXXの部分は、前回の値 + 1
xxx の部分は、SNG観測以外では 001

である。(<CCD COMMAND> Saveと同じ。)


Window 5. Command : Pm CCDのコマンド入力
[操作]取得データの評価をしたい場合は、Pm CCDのコマンドを入力することができる。終了は<ESC>キーを打鍵する。(<CCD COMMAND> Commandと同じ)
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8-6. Distortion
機能  画面の歪曲を補正するためのデータの取得

Window 1. Distortion: 露出時間およびフィルターの設定
[操作] Job ExposureのWindow 1.に同じ。


Window 2. Job Distortion : 実行される一連のコマンドの表示
実行中のコマンドがカーソルで示されている。


Window 3. Save : Saveパラメーターの入力
[操作]
入力パラメーターのデフォルト値は次の通り
Object Name ==> Distortion
Data Type ==> CALIB
Color Band ==> <前回入力した値>
Filter ==> <前回入力した値>
FILE NAME ==> b:�csdXXXXX.xxx

変更する必要のある場合は新しいファイル名を入力する。
FILE NAMEのXXXXXの部分は、前回の値 + 1
xxx の部分は、SNG観測以外では 001

である。(<CCD COMMAND> Saveと同じ。)


Window 4. Command : Pm CCDのコマンド入力
[操作]取得データの評価をしたい場合は、Pm CCDのコマンドを入力することができる。終了は<ESC>キーを打鍵する。(<CCD COMMAND> Commandと同じ)
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8-7. Hartmann Test
機能  分光器の焦点調節のためのハルトマン・テストを行う。
 ハルトマン・シャッターを交互に閉めて2枚の比較スペクトル画像が撮影され、その差が計算される。その結果は、差の画像のライン・プロファイルとして、TVモニターにグラフ表示される。そのライン・プロファイルが対称形であれば焦点が合っている。
 焦点を合わせるには、プロファイルの右側が高くなっていれば、コリメータフォーカス値を小さくする。左側が高くなっていれば、大きくする。

Window 1. Hartmann Test: コリメーター値、露出時間およびフィルターの設定
[操作]
 コリメーター値の入力の後は
Job ExposureのWindow 1.に同じ。

Window 2. Job Hartmann Test : 実行される一連のコマンドの表示
実行中のコマンドがカーソルで示されている。


Window 3,4. Exposure : 露出時間の表示および中断命令の入力
[操作] <CCD COMMAND> Exposureと同じ。
露出終了後自動的に次のコマンドが実行される。


Window 5. Command : Pm CCDのコマンド入力
[操作] 
 取得データの評価をしたい場合は、Pm CCDのコマンドを入力することができる。
終了は<ESC>キーを打鍵する。
<CCD COMMAND> Commandと同じ。)
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8-8. Reset CCD,SPG
機能  CCDカメラ(CCD)または分光器(SPG)のリセットをする。
CCDのリセット:CCDカメラをシステム立ち上げ時のステータスに戻す
分光器のリセット:天体の光がスリットを通り直接分光器内に入射され得る状態にする

Window 1. Reset CCD,SPG : リセットする装置の選択
[操作]
 矢印キーで装置を選択し、<Ret>キーを押してジョブを実行させる。

  8-8-1. CCDを選択した場合

  Window 2. Job CCD Reset : 実行される一連のコマンドの表示
  実行中のコマンドがカーソルで示されている。


  Window 3. CC200 Reset : リセット終了のメッセージの表示
  [操作] 任意のキーの打鍵によりジョブが終了する。


  8-8-2. SPGを選択した場合

  Window 2. Job SPG Reset : 実行される一連のコマンドの表示
  実行中のコマンドがカーソルで示されている。
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8-9. Move Telescope
機能  望遠鏡が向いている方向をオフセットするようにオートガイダーに命令する。

Window 1. Move Telescope : オフセット値の入力
[操作]
 Right Ascension方向のオフセット値(単位:秒、小数点以下も可)を入力し<Ret>キーを押して設定する。次に、同様に、Declination方向の設定をする。デフォルト値は前回の設定値である。

Window 2. Job Move Telescope :
実行される一連のコマンドと、オフセット値の表示実行中のコマンドがカーソルで示されている。

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