7.観測波長域と分光器スリットの設定


以下の分光器のステータスを決めるコマンドを実行する。

7-1. Slit (mm)
機能  スリット巾(0.15mm、0.30mm、1.00mm)あるいは、ダイアフラム直径(0.5mm、1.0mm、2.0mm、3.0mm)を選ぶ。PRESETはスリットユニットを移動させる。
エンコーダー値を入力する。ちなみにカセグレン焦点のスケールは6秒/mmである。

7-2. Wavelength (A)
機能  観測波長域を変更する。
 グレーティングのβの変更は、中心波長入力(wavelength)、プリセット値(preset:エンコーダー値)入力、ハンドセット(handset)のいずれかで行う。このうち、wavelengthを使用することを奨める。変更中は値の変化が刻々示される。ハンドセットを使用した場合には、変更終了後、必ず<ESC>キーを押し表示枠が緑色に戻るのを確認すること。
 中心波長の校正にはCorrectionを用いる。比較スペクトルを撮り、比較スペクトルアトラス(いわゆる巻き物)と比較して、正確な中心波長を求めてCorrectionで合わせる。(注意:Correctionではβは変わらない! Correctionでは波長の表示が変化するだけである。

7-3. Gr. Exchg
機能  使用するグレーティングホルダー(二つ)を選択する。
 グレーティングホルダーはここで選択したものに変更される。変更には90秒ほど要する。(注意:7-3、7-4は連動していない(Gr.Exchgを変えてもGr.grv/mmは自動的には変わらない)ので、観測者がそれぞれのホルダーに入っているグレーティングの種類を把握しておく必要がある。)

7-4. Gr. grv/mm
機能  使用するグレーティングの種類を選択する。

7-5. Gr. order
機能  グレーティングの使用する次数を選択する。
(注意:次数選択によって自動的にグレーティングのβが変わることはない。)

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