1.ＣＣＤカメラヘッド

1-1. 真空: 　カメラヘッド内部は真空になっている。真空バルブに触れないように注意すること。誤って真空を破ると、ＣＣＤは致命的な損傷を受けることがある。
ＳＮＧ目次へ

1-2. 冷却

　液体窒素汲み出しポンプに取り付けたfill tubeをデュワーの注入口に挿入する。口金は、ごく軽く締めるだけにとどめる。その後、ポンプを窒素容器に入れる。注意深く圧力をかけて、液体窒素をデュワーに注入する。ポンプのコックをゆるめると、圧力は下がる。あまり圧力をかけすぎると、ポンプが容器から爆発的にはずれたり、ビニールチューブが破損し液体窒素が飛散するなど、危険なことが起こる。注入する人以外は、不用意に近接しない事。
　しばらく注入すると、白煙が濃くなる。更に注入を続けるうちに、液体窒素の漏れだしが始まる。デュワーが液体窒素で満たされて、fill tubeの下部のパイプから液体窒素が勢い良く流れ出すまで注入を続けること。
　常温から注入するときは、液体窒素がデュワー内に満たされるまでに、約１時間を要する。一旦満タンになったところで注入をやめ、デュワー内の温度が下がり切るまで３０～４０分待ち、ふただびポンプで液体窒素を満たす。
　充填終了後、fill tubeをデュワーから取り外しは、ビニールチューブが十分に柔らかくなってから行う。さもなくば、チューブは簡単に折れてしまう。
　デュワーの液体窒素の容量は、望遠鏡が天頂を向いている状態では１リットル、水平の場合には、0.5リットルである。液体窒素の消費量は、およそ１㍑／13時間である。デュワーの真空度が劣化している場合には、消費量はこれより多くなり、デュワーが結露する。この場合には、真空引きが必要である。

注意　デュワーからの液体窒素の漏れだし

望遠鏡の姿勢変化によって、液体窒素が流れ出すことがある。人体や、機器にかからないように、注意をすること。
望遠鏡の姿勢変化が無いのに、液体窒素が漏れ出すことがある。この場合は、ネックエクステンションチューブが緩んでいるので締めること（ＣＣ２００のマニュアル 5-27頁を参照）。

ＳＮＧ目次へ