オフセットガイド の変更点


#contents

*はじめに [#m12c164a]
HIDESで暗い天体(Planetary Nebulaなど)を観測する際、以前はオートガイドに頼らず、手動でカイドをしていた。高いSNを得るために、長時間(2時間とか) 手動ガイドし続けることも少なくなかった。オフセットガイドは観測天体のそばにある点源をガイド星として使うことにより、 長時間、安定したスリットポジションで、オートガイドすることが期待できる 。

*使用方法 [#fc9aa3d6]
Image Rotatorをつかうなら、スリット位置角を指定したのち、以下の手順にしたがうこと

**Relative モード [#y116c0e1]
1.ポインティングがおわったら、スリットビューワ、または広視野ビュー ワのGuideダイヤログをひらき、''Off Set''をえらぶ。スリットビューワのフィールドにある星をつかうならスリットビューワのダイヤログを、広視野ビューワのフィールドにある星をつかうな ら広視野ビューワのダイヤログをひらく。 

2.Relative をえらぶ。 

3.ガイド星に対する観測天体のR.A.、Dec.、つまり
 R.A.$_{\rm Object}$ $-$ R.A. $_{\rm Guide Star}$
 Dec.$_{\rm Object}$ $-$ R.A. $_{\rm Guide Star}$
の値を入力する。ただし、''秒単位''で ! 

4.すると、ガイド星を導入すべきガイドボックスが移動するので、そこにカイド星を導入する。 

5.ガイドボックスにガイド星を導入したら、''GuideをStart''する。 

6.オフセットガイドを終了し、通常のガイドモードに切替えるときには、Guideダイヤログをひらき、Off Setをえらび、''Clear''をえらぶ。

**マウス モード [#g038edb9]
1.ポインティングがおわったら、スリットビューワ、または広視野ビュー ワのGuideダイヤログをひらき、''Off Setをえらぶ''。スリットビューワのフィールドにある星をつかうならスリットビュー ワのダイヤログを、広視野ビューワのフィールドにある星をつかうな ら広視野ビューワのダイヤログをひらく。 

2.''Mouse''をえらぶ。 

3.ガイド星の位置をマウスでクリックする 

4.すると、ガイド星を導入すべきガイドボックスが移動するので、そこ にカイド星を導入する。 

5.ガイドボックスにガイド星を導入したら、''GuideをStart''する。 

6.オフセットガイドを終了し、通常のガイドモードに切替えるときには、 Guideダイヤログをひらき、Off Setをえらび、''Clear''をえらぶ。

*使用例 [#l7b6094f]
2005年9月の観測所時間を利用しオフセットガイドのテストをおこなった。観測天体はPlanetary Nebula NGC 7662 (Fig.1)で、ロングスリットモード + Image Rotator IN という条件のもとでおこなった。NGC 7662から120''程度はなれたところにある約11等の星をガイド星として用いた。

スリットを意図する位置に長時間安定しておくことができ、得られたスペクトルも良質なものであった。

#ref(ngc7662.jpg,center)
CENTER:Fig. 1: (NGC 7662の[N II]6583 $HST$ image。上が北、左が東。スリットを P.A.45°と135°の2方向にあてた。

#ref(offset.jpg,center)
#ref(off-set.jpg,center)
CENTER:Fig. 2: オフセットガイド中のスリットビューワのGuideイメージ(8秒積分)と広視野ビューワのGuideイメージ(12秒積分)。スリットビューワにはNGC 7662が、広視野ビューワにはガイド星が見えている。


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