HIDES　ビニングモード

　利用可能なビニングモードは現在13種類である。このページでは以下の項目について解説する。
• 利用可能なビニングモードと特性
• 使い方
• 取得画像の例と簡単なテスト結果

利用可能なビニングモードの特性　(last update: 2002/12/15　... 2x? の追加)

表１：ビニングモードと画像特性 H:スリット長方向、V:スリット幅方向　

bining mode	bin.H (pix)	bin.V (pix)	image size	OverScan (col).	Effective Area	Relative Gain	Remarks
1x1	1	1	2047 x 4095	100	1947 x 4095	1.00	Normal Readout
4x1	4	1	537 x 4095	25	512 x 4095	1.00
4x2	4	2	537 x 2048	25	512 x 2048	1.00
4x3	4	3	537 x 1366	25	512 x 1365	1.00
4x10	4	10	537 x 410	25	512 x 409	1.00
4x1h	4	1	537 x 4095	25	512 x 4095	0.50
4x1q	4	1	537 x 4095	25	512 x 4095	0.24
2x1	2	1	1074 x 4095	50	1024 x 4095	1.00
2x2	2	2	1074 x 2048	50	1024 x 2048	1.00
2x3	2	3	1074 x 1366	50	1024 x 1365	1.00
2x10	2	10	1074 x 410	50	1024 x 409	1.00
2x1h	2	1	1074 x 4095	50	1024 x 4095	0.50
2x1q	2	1	1074 x 4095	50	1024 x 4095	0.24




表2：ビニングモードと観測上の特性

bining mode	Readout Time(s)	Resolving Power	Relative S/N	Relative Mag.Gain
1x1	106	100,000	1	+0
4x1	46	100,000	4	+1.5
4x2	24	50,000	8	+2.3
4x3	16	33,000	12	+2.7
4x10	7	10,000	40	+4.0
4x1h	37	100,000	TBD	TBD
4x1q	33	100,000	TBD	TBD
2x1	67	100,000	2	+0.75
2x2	35	50,000	4	+1.5
2x3	24	33,000	6	+1.9
2x10	9	10,000	20	+3.3
2x1h	49	100,000	TBD	TBD
2x1q	40	100,000	TBD	TBD

• 注1：Resolving Power は、到達できる最高分解能
• 注2：Relative S/N, Relative Mag. Gain は、読み出し雑音が支配的な場合を仮定。

• Messia IV によるビニングモードはこんな感じ（参考）

使い方：ビニングモードの指定方法　(last update: 2002/12/15 messia command line でのモード指定)

• messia を起動するときに、引数としてモードを指定する。しかし、1x1 の場合は何も指定する必要はない。 　
• コマンドを投入すると、指定したモードのコードがコンパイルされ、messia が立ち上がる。
• messia を実行している最中に、ビニングモードを変える場合は、いったん messia を終了しなければならない。
• 誤った引数を指定した場合は、利用可能なビニングモードが表示される。

• 実行例

  % cd ~messia/hoge/local % messia [binning mode]

  ... messia コマンドのある directoryに移動する。 ... ex) messia 4x10。メッセージが沢山出る。

取得画像の例と簡単なテスト結果

左より、4x1, 4x2, 4x3, 4x10 の各ビニングモードで取得したフラット画像(2.5MB)。ビニング画素数が増えるにつれて、画素の値が大きくなっている。

(上)取得したフラットの中央を横切るプロット。黒(4x1)、赤(4x2)、緑(4x3)、青(4x4)。 (下)上のプロットの一部を切り出して、加算したline数に対して並べたもの。比例出力が得られているので、正しく加算されている。

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2002/12/16 柳澤顕史（OAO/NAOJ)