HIDESビニングモード(Messia IV)

HIDES　ビニングモード(MessiaIV)

Messia IV によるデータ取得はまだ公開されていません。

このページでは、HIDES CCD カメラの制御コントローラを Messia IV にした場合のビニング特性について記述する。
これまにで、ほぼ駆動の準備は終えているが、実機を用いた試験が済んでいないので公開にふみきってはいない。
あくまでも参考として、ここに公開する。

MessiaIIIとの比較

画像サイズの制限がなくなったので、Effective area として、2048x4096 がフルに読めるようになった。
とくに、1x1 のビニングにおいては、Hの画素数を多く取ってある。その分、読み出しも余計に時間がかかっている。
Hardware の要請で、Hは偶数である必要がある。そこで、4x* のビンニングにおけるOver Scan は 26 columns としてある。

利用可能なビニングモードの特性　(last update: 2002/12/16)

以下においては、Messia III との相違点を赤で示す。

表１：ビニングモードと画像特性 H:スリット長方向、V:スリット幅方向
bining mode	bin.H (pix)	bin.V (pix)	image size	OverScan (col).	Effective Area	Relative Gain	Remarks
1x1	1	1	2148 x 4096	100	2048 x 4096	1.00	Normal Readout
4x1	4	1	538 x 4096	26	512 x 4096	1.00
4x2	4	2	538 x 2048	26	512 x 2048	1.00
4x3	4	3	538 x 1366	26	512 x 1365	1.00
4x10	4	10	538 x 410	26	512 x 409	1.00
4x1h	4	1	538 x 4096	26	512 x 4096	0.50
4x1q	4	1	538 x 4096	26	512 x 4096	0.24
2x1	2	1	1074 x 4096	50	1024 x 4096	1.00
2x2	2	2	1074 x 2048	50	1024 x 2048	1.00
2x3	2	3	1074 x 1366	50	1024 x 1365	1.00
2x10	2	10	1074 x 410	50	1024 x 409	1.00
2x1h	2	1	1074 x 4096	50	1024 x 4096	0.50
2x1q	2	1	1074 x 4096	50	1024 x 4096	0.24

表2：ビニングモードと観測上の特性
bining mode	Readout Time(s)	Resolving Power	Relative S/N	Relative Mag.Gain
1x1	151	100,000	1	+0
4x1	46	100,000	4	+1.5
4x2	24	50,000	8	+2.3
4x3	16	33,000	12	+2.7
4x10	7	10,000	40	+4.0
4x1h	37	100,000	TBD	TBD
4x1q	33	100,000	TBD	TBD
2x1	67	100,000	2	+0.75
2x2	35	50,000	4	+1.5
2x3	24	33,000	6	+1.9
2x10	9	10,000	20	+3.3
2x1h	49	100,000	TBD	TBD
2x1q	40	100,000	TBD	TBD

注1：Resolving Power は、到達できる最高分解能
注2：Relative S/N, Relative Mag. Gain は、読み出し雑音が支配的な場合を仮定。

　2002/12/06 柳澤顕史（OAO/NAOJ)