Maffei 2 Hα撮像

• 観測
  2004年12月16日 22-25.5時
  Hα : 1800秒×4
  R-band : 300秒×3
  シーイング : 1.6〜2"
  たまに雲通過
• 解析
WCS構築にはUSNOカタログ中の星〜30個を使用。
ccmapでの分散は〜0".2と、USNOの位置誤差とほぼ一致している。
• 結果
  以下のイメージでは、0".334/pixel, 約4'.3×4'.3。だいたい右が北で、上が東。 (詳細はFITSファイルのWCS参照)
  星像はFWHM〜1".9。
  I-bandのデータは2004/10/15に取得。副鏡の位置がかなり違うので、distortion(?) の影響で正確な位置合わせはできていない
  またドームフラットに問題があるようで、視野の端(特に左側)の方でobject frame のカウントが落ちる傾向にある。
  
  

  Hα on-band	R-band	I-band	Hα−R-band
  FITS	FITS	FITS	FITS

  
  

  I-band(R)、R-band(G)、Hα on-band(B) で無理矢理三色合成		I-bandの視野全体(〜5'.7×5')。FWHM〜1".5。60秒露出×29枚。 低いレベルで重ね合わせの影響が見えている。工夫の余地あり。
  		FITS

惑星状星雲 NGC 2392 分光観測

• 別名 エスキモー星雲( HST画像)
• 観測
  2004年12月20日 〜24時
  No.2グリズム (5700-8500A, R=600-800) : 180秒
  No.5グリズム (3900-6900A, R=400-600) : 180,600秒
  シーイング : 〜2"
  clear
• 結果
  下のNo.5の図は600秒露出の方([OIII]5007サチる)。
  このランでは2次光の事をすっかり忘れていたのでblocking filterが入っておらず、 No.2の長波長側(〜7400A)では2次光と思われるラインがいくつか見えている。
  スペクトルは、中心星より〜10"西の領域、aperture=1".8(スリット幅)×3".3
  画像の視野は〜53"
  
  

  No.5 (blue)	No.2 (red)
  FITS(180秒, 600秒)	FITS

multiplex VPH

• 石垣さん(北大)のところで作ったmultiplex VPH (Volume Phase Holographic gratingを2つ重ねてプリズムで挟んだグリズム)を搭載し、試験観測を行った。
  離れた二つの波長域を同時に分光できるのが特徴。
  multiplex VPH自体は既存のアイデアだけど、今のところこれを使って天体観測を したという話はないらしい。
• 下はNGC1068のデータ(30分露出)で、上半分の左下から右上に向かってのびて いるのが長波長側、下半分の逆に傾いているのが短波長側。
  この二波長域は0次のところで重なる(らしい)。
  ※中心部左の黒い縦線と右の黒い領域はCCDのdefect、 右端の黒いところはoverscan region。 左右が丸くけられているのはデュワーのウィンドウ。
  このあたりの問題点は現在対策中で、次回(2005年3月)の観測の時までには 改善されている(はず)。 詳細はDewarのページを参照。
  
  

  スリットを短くし、ターゲットとしている波長域で スペクトルが重ならないようにしている		表示レベルを変えた同じもの 上部中央付近にHα+[NII]、下部中央付近にHβ+[OIII]が見えている。



• 解析はとりあえず石垣さんまかせで、他のデータを優先