はじめに


 岡山天体物理観測所のSNG(Spectro-Nebular-Graph)のデータを効率よく解析するためのソフトウェアを、現在我々SNG開発グループで製作した。 現在までのところ1次処理ソフトができあがったところで、機器固有のパラメータを処理に織り込み最小の努力と時間で最良の整約ができるよう配慮した。以下ではこのソフトの使い方を中心に紹介する。 無用な煩雑さを避けるため、処理に用いたアルゴリズムやIRAFコマンドの類の説明はここでは詳しく行わない。 いずれリファレンスマニュアルとしてまとめる予定である。
 これから紹介するソフトは岡山観測所の新カセグレン分光器から吐き出されたスリット分光データに完全にマッチしている。 観測形態がSNG(3次元分光)である必要はない。 これから岡山の新カセ分光器で観測を行う方々はぜひともこのソフトを使用して頂きたい。 このマニュアルに従えば、一日でデータ整約を終えられるであろう。

 ソフトを構成するCLスクリプト、C言語、FORTRANのソースファイルの参照は自由である。 内部処理に疑問を持たれる方は当面それらのソースファイルを見て頂きたい。
 本ソフトを使用された際に生じる疑問、要望、批判、あるいは発見されたバグ等はどのような些細な事でも我々にご連絡頂くようお願いする。ソースファイルの書き換えは全く自由である。 ただし、書き換えされた場合はできる限り我々にその内容を教えて欲しい。

 本ソフトに関する連絡先は本マニュアルの最後に記載されている。


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