KOOLS: Kyoto Okayama Optical Low-dispersion Spectrograph

Development Diary: 200702

[20070201]

188cm望遠鏡装置交換.

  1. 真空ポンプ停止.
  2. 冷凍機停止.電源ケーブル抜く.
  3. 真空度, 温度測定プログラム停止.
  4. messia終了.
  5. CCD電源off
  6. sanjigen shutdown.
  7. 冷凍機フレキホース, CHケーブル取り外し.

CCD温度は、組立調整室ではsetpoint 135KでAが178K, chipは-90Cくらいだったが, 188cmにつけた状態だとAが172K, chipが-95Cまで下がった. 外気の影響? 真空度がよい(1--2e-7 torr)から? あるいは, 運搬時の振動? CCD側にヒーターをつけて調整する必要がある. 16:20 setpointを140Kに上げた.

17:10 真空引き停止. ポンプ外した. 望遠鏡姿勢をS,E,W,N ZD 50-60まで動かした. 冷凍能力問題なさそう. biasを取り続けた.

星に向けてimageを撮ってみたら ケラレがあった. KOOLS内部の 断熱用の発泡スチロールがはがれていた. 沖田さんがかなり外したらしいが, 残っていたもの. 撤去した.

冷凍機停止:積分中に冷凍機が停止し,温度が上昇. コンプレッサのガス圧が上昇し, 音が変わる. 原因は気温?姿勢?

NGC1266 imaging
G97_42 Landolt Std
G102_22 Landolt Std
(GD71 Landolt Std --> position不明)
SA98_670 Landolt Std
HoII imaging
BD+75d325 spec std
Feige34 spec std
Feige67 spec std
domeflat

[20070202]

SHI太田様に連絡. 考えられること:

  1. コンプレッサへの電源供給は1.8KVA以上, 2,5KVAが推奨. タップを介しているのが悪いのかも.
  2. トルク不足. トランスを120Vのところに接続してみる. 現在は110Vのところに接続していて, 入力が110V程度あるため 128Vくらいになっている. 120Vのところに入れるとモーターの許容範囲外だが, 現在は気温が低いため,オーバーヒートすることは ないのでは.
(1)について,清水さんと仮の電源ケーブルを作成した. ちゃんとしたものを購入する必要あり. ==> ケーブルを変えても停止した(22:30). (2)を実行.

フレキホースのコンプレッサまわりの引き回しを修正後, 18:00頃から冷却開始. 真空引きは朝から継続して行った. 19:10 真空引き停止. 1.7e-7 torr. setpointは140K. 135Kから上げた昨日よりも, 温度の安定性は高いように見える. Lakeshoreの制御ソフトウェアのアルゴリズムに起因?

sanjigenは時計がどんどん遅れていく模様. 一日弱で20秒以上ずれている.

SA95_107 (CCD temp=-73 -- -75)
NGC1266 VPH683
Hz4 spec std
HR1544 spec std
G97_42 Landolt std
G102_22 Landolt std
SA98_670 Landolt std
M97(PN) VPH683, VPH495

[20070203]

トランスによる昇圧を100V=>120Vに変更した後は 停止することなく動作している.

CCDの光学系に対する位置が変わっている. center1000, specなどの部分読み出しでの読み出し位置を 変更する必要あり。 full sizeでの読み出しイメージを取得した.

KOOLS本体とデュワーとの導通がどこにあるかはまだ不明。 観測終了時に、デュワー側のタップを外してみて、導通がなくなるなら電源ということになる。

天候不良のため以下のテストデータ取得.

bias
HCT
domeflat VPH 495, 683
domeflat full
HCT full

[20070204]

batch job interfaceの仕様

  • テキストファイルで記述された処理を逐次実行.
  • KOOLS制御: filter, foc_slide, grism
  • Messia制御: shutter, exposure, wipe
  • 望遠鏡制御: ra, dec
  • agとの連携: guide errorの状態を取得する必要.
  • ts800制御: HCT on/off, comparison/observe
  • 待機

冷凍機: 120Vのところに結線した状態で、その後停止はしなかった。

観測終了時, ケーブルを順次外してどこから導通が来ているか 調べた. その結果, CHケーブルからきていた. コンプレッサを電源から外しても導通したままだった.

biasケーブル dewar側コネクタ(メス)のピン

ABCDEFGHJKLMNPRSTUVWX (21)
YZabcdefghij (12)
kmnpqrs (7)
t (1)
計41極, コネクタの径は27mm.

PG0231+051 Landolt std
NGC1266 VPH683, VPH495
Hilt600 VPH496, VPH 683 spec std
PG0918+029 Landolt std
PG0929-029 Landolt std
SA98_670 Landolt std
NGC3184 SINGS VPH683
HD93521 VPH683, VPH495 spec std
PG1323-085 Landolt std
G12-43 Landolt std

[20070207]

試験観測2007/2/1--4の概略

  • 冷凍機: 最初の晩運転中に突然停止する現象. トルクが足りないためと考えられる. SHIと協議し, 電圧をさらに上げて運転. その後は停止はなかった. 今後の改修予定について今週中に連絡するよう要請. 冷凍性能自体は問題なかった.姿勢が変わっても十分な冷凍能力が 保持されていた.
  • CHに近い部分のヒーターのみでは外気の影響(窓から輻射が入る?)でCCD温度が変動するので,CCDチップ側のヒーターを使って温度を保つ必要がある.
  • 電気ノイズが大きくなっている. ケーブルの作り直しを行う. 冷凍機CHケーブルからの導通について調査する.
  • 光軸があっていない可能性がある.修正方法を服部君と協議する必要がある.
  • 観測データとしては, 主として測光標準星のデータを蓄積した.

[20070208]

  • 服部君にTV会議で相談お願いする。
    • MFront-デュワー間ケーブルは自分で作成したとのこと
    • ケラレは焦点面近いか?
    • ケラレ画像, bias画像を見てもらうよう用意.
    • 3/14-19がFOCAS観測
    • SDSS filterを製作すべき
    • order sorting filterは泉浦さんに問い合わせ.

[20070215]

  • カットフィルターについては、クーデ室内(西側から入る)にある フィルターか、現在観測室にある太陽クーデ用のフィルターを 使用してよい。(泉浦さん、神戸さんによる)
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