スリットビューワのCCD更新
スリットビューワ(オートガイダー)のCCDを読み出しの
速いものへと更新した。
制御ソフトのユーザーインターフェースは以前と同じで
操作に関して概ね変化はないが、
注意すべき点について簡単にまとめておく。
(そのうち元マニュアルも改定というか完成させます、すいません。)
CCDは以前と同じBitran社の製品を使用しているが、
読み出しの速いBT-200シリーズを新しく購入した。
以前は読み出しに10秒程度かかっていたが、
新しいCCDは1秒未満で読み出せる。
Movieでは、ほぼリアルタイムの画像を見ることができる。
Guideでは、ソフト的に数秒待ち時間を設けている。
ハード類としては、以前と同じで黒い電源ボックスと
白いCCDコントローラがあるが、
今のところ組立調整室のHIDES制御パソコンなどが
置かれている机の左側の台の上に置いてある。
以前使用していたスリットビューワ用のコントローラ類は、
今も使用している広視野ビューワ用のコントローラ類とともに、
机の棚の上に以前と同じように置かれているので、
間違えないように注意。
スリットビューワの制御用のパソコンとして、
現在は暫定的にmiharinを使用している。
本体は組立調整室の、HIDES制御パソコンなどが
置かれている机の左側の床に置かれている。
組立調整室でこのパソコンを操作したい時は、
RaritanのPC切替器のボタン4を押せばよい。
このパソコンはデュアルブートでデフォルトでは
Linuxが起動するようになっているので、
再起動した時にはLILOの画面でwinを選択して
Windowsを起動することを忘れないように。
以前はCCDとの通信を確立するために、最初に市販のソフト
(インタフェースボード スターダム)を起動し、
場合によってはCCDの電源を入れ直さなければいけなかったが、
今度からはいきなり自作ソフト(SV)を起動しても大丈夫になった。
どうもソフト的に問題があるらしく、
長時間使用しているとハングアップ(ひどい場合はOSごと)
する可能性がある。
ガイド中にはちゃんと動作しているか注意を。
対策として、必要ない時にはこまめにMovieやGuideを
ストップすることを薦める。
また、数日に一回ソフトやパソコンを再起動することが
有効かもしれない。
パラメータ調整がまだ十分ではなくて、
天体が暗い時や雲がかかった時などにホットピクセルに
影響されて重心検出を誤ってしまい、
どんどん天体を逃してしまうことがある。
以前ほど信頼できないので注意を忘れずに。
CCDの1ピクセルの大きさは20ミクロン角と、
以前の24ミクロン角より小さくなっている。
以前は1ピクセルあたり0.23秒角であったが、
現在は0.20秒角になっている。
ピクセル数は以前と同じく512×512ピクセルなので、
全体の視野は若干狭くなっているが、
実質上問題はないと思われる。