Messia5導入による相違点

(注意)以下の内容は参考のために残しています。 操作にあたっては、マニュアル本体をみてください(2006.4 by E.Kambe)。


Messia5の導入によりこれまでと操作が若干違っているので、 その相違点について簡単にまとめておく。
(そのうち元マニュアルも改定というか完成させます、すいません。)



ハードの起動

Messia3 では、

CCD --- M-Front --- Messia3本体 --- 制御WS(hides)

という構成になっていたが、Messia5ではMessia3本体に 対応する部分を制御PC(hides3)内のDSPボードが担っているため、 見た目上本体にあたる部分が無くなり、

CCD --- M-Front --- 制御PC(hides3)

という構成になっている。
よって、ハードの起動では Messia本体の電源およびリセットスイッチの操作は無くなり、 M-Front用KENWOOD電源コントローラ3台の操作だけで良い。

 

ソフトの起動

ソフト面で大きく違っている点は、上にも書いたように制御コンピュータが 変わったことと、サーバー・クライアント構造になったことである。

起動方法は Messia 5 による HIDES CCD Camera 制御にあるが、 通常はサーバー用とクライアント用の2つのターミナルは開いたままに なっているので、このマニュアルの「サーバーを立ち上げる。」以下を 実行すれば良い。

下図矢印1の背景が青い「Msa5Svr」ターミナルがサーバー用、 下図矢印2の背景が黒い「Msa5Clnt」ターミナルがクライアント用である。
最初にサーバー用ターミナルで、

[messia@hides3 local]$ ./Msa5Svr

とコマンドを入力すれば、後はここにコマンドを入力する必要はなく、 ただステータスが表示されるだけ。

もし、これら1、2のウィンドウが無い時は、 矢印3のところをクリックして該当するウィンドウを表示する。
該当するウィンドウが表示されない時には、矢印4をクリックし 新しいターミナルを開いて、 Messia 5 による HIDES CCD Camera 制御 の最初のログインから実行する。

obs74-1.png

 

コマンド類

実際に観測する際には、 上図矢印2のクライアント用ターミナルからコマンドを入力して操作する。
各コマンドは Messia 5 による HIDES CCD Camera 制御にあるが、 まず最初に

[messia@hides3 local]$ ./Init

と入力して、初期化する。
次に、

[messia@hides3 local]$ ./Binning 1x1

のように入力して、ビニングの設定をする。
バイアスを取得するには、

[messia@hides3 local]$ ./Bias n

と入力する。
nの部分には枚数を指定する。
積分するには、

[messia@hides3 local]$ ./Exp time

と入力する。
timeの部分には積分時間を指定する。
フラットなど連続で積分したい時には、

[messia@hides3 local]$ ./Exp time n

として、積分時間の後に枚数を指定する。
 

データディレクトリ

取得された testfile.fits および hb*.fits は、

hides3:~messia/messia5/local/

というデイレクトリに出来上がるが、 このディレクトリは hides にマウントされていて、

hides:~messia/messia5/local/

というデイレクトリとして hides からも操作できる。
取得したデータを操作する時は、 以前と同じように hides にログインし、以前は

cd ~messia/focas3/local

としていたところを、

cd ~messia/messia5/local

とすれば良い。
obs74-2 の IRAF などはそのように hides で起動してある。
観測終了後のデータの移動先は以前と同じ hides:/Hides/ である。
 

ソフトの終了

観測が終了したら、 クライアント用ターミナルから

[messia@hides3 local]$ ./Exit

と入力し、サーバーを終了させる。
 

ハードの終了

M-Front用KENWOOD電源コントローラ3台の電源を落とす。