<温度系列>
☆超巨星☆
*O型超巨星
→一回電離ヘリウム (HeII)
の線が強く見えていますが、B0に向けて弱くなっていきます。
中性ヘリウム (HeI) の線と、3回電離珪素(SiW)がO9に向けて強くなっていきます。
HeT(4471.48)とHeU(4541.59)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
水素のバルマー線は、はっきり見え、強さの変化はほとんど現れません。
*B型超巨星
→中性ヘリウム(HeI)の線はB2で最も強くなり、それからだんだん弱くなっていきます。
この線の一部は、B6あたりから中性の鉄(FeT)と重なります。
また、マグネシウム(MgU)の線が、だんだん目立ってきます。
HeT(4471.48)と、MgU(4481.14)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
また、電離炭素(CU、CV)の線はB6付近で見えなくなり、
珪素(SiU、SiV)、ネオン(NeT)には特徴的な変化が見られます。
水素のバルマー線は、はっきり見え、強さの変化はほとんど現れません。
赤波長では、温度系列が進むにつれ、輝線から吸収線へと移り変わっていきます。
*A型超巨星
→水素のバルマー線がA2で最も強くなります。強さの変化は超巨星ではあまり見られません。
鉄(FeU)、チタン(TiU)、ストロンチウム(SrU)などのイオンの線も見え、
SrU(4077.71)と、FeU(4178.86)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
晩期では中性の鉄(FeT)の線も現れます。
*F型超巨星
→電離金属(FeU、TiU、MgUなど)と中性金属(CaI、FeI、MnTなど)の線が共に現れる事が特徴的です。
晩期では、中性金属の線が強くなり、電離ストロンチウム(SrU)もはっきり現れます。
CH分子のバンド(Gバンド)も晩期で現れます。
水素のバルマー線がだんだん弱くなります。
このHδ(4101.75)と、CaT(4226.75)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
*G型超巨星
→中性金属線(MnT、CaT、FeTなど)と、CH分子のバンド(Gバンド)が強く現れます。
中性カルシウム(CaT)の線は、スペクトル型と共に強くなります。
水素のバルマー線は更に弱くなっていきます。
*K型超巨星
→金属線が多数見られ、中性カルシウム(CaT)がはっきり見えます。
水素のバルマー線はほとんど見えなくなりますが、強さの変化はあまりありません。
☆巨星☆
*B型巨星@
→中性ヘリウム(HeI)の線はB2で最も強くなり、それからだんだん弱くなっていきます。
また、マグネシウム(MgU)の線が、だんだん目立ってきます。
HeT(4471.48)と、MgU(4481.14)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
また、電離炭素(CU、CV)の線はB6付近で見えなくなり、
珪素(SiU、SiV)、ネオン(NeT)には特徴的な変化が見られます。
水素のバルマー線は、強さの変化は初期には見られませんが、
B2から次第に強くなっていきます。
*B型巨星A
→中性ヘリウム(HeI)の線はだんだん弱くなっていき、この線の一部は、
B6あたりから中性の鉄(FeT)と重なります。
HeT(4471.48)と、MgU(4481.14)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
水素のバルマー線は、強さの変化は初期には見られませんが、
B2から次第に強くなっていきます。
*A型巨星
→水素のバルマー線がA2で最も強くなり、温度系列が進むにつれて弱くなります。
鉄(FeU)、チタン(TiU)、ストロンチウム(SrU)などのイオンの線も見え、
晩期では中性の鉄(FeT)の線も現れます。
CaT(4226.74)と、MgU(4481.14)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
*F型巨星
→電離金属(FeU、TiU、MgUなど)と中性金属(CaI、FeI、MnTなど)の線が共に現れる事が特徴的です。
FeT(4383.56)と、MgU(4481.14)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
又、晩期では、中性金属の線が強くなり、電離ストロンチウム(SrU)もはっきり現れます。
CH分子のバンド(Gバンド)も晩期で現れます。
水素のバルマー線がだんだん弱くなります。
*G型巨星
→中性金属線(MnT、CaT、FeTなど)と、CH分子のバンド(Gバンド)が強く現れます。
また、中性カルシウム(CaT)の線は、スペクトル型と共に強くなります。
Hδ(4101.75)とFeT(4143.88)・CaT(4226.74)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
水素のバルマー線は更に弱くなっていきます。
*K型巨星
→金属線が多数見られ、中性カルシウム(CaT:4226.74)がだんだん目立ってきます。
一方、Gバンドは次第に弱くなっていきます。
水素のバルマー線はほとんど見えなくなりますが、強さの変化はあまりありません。
*M型巨星
→TiO分子(TiO)による帯スペクトルが特徴的です。
また、CaI(4226.74)の線の強さはM0〜M4までほとんど一定です。
バルマー線も、強さの変化はほとんど現れません。
☆主系列星☆
*O型主系列星
→一回電離ヘリウム (HeII)
の線が強く見えていますが、B0に向けて弱くなっていきます。
中性ヘリウム (HeI) の線と、3回電離珪素(SiW)がO9に向けて強くなっていきます。
HeT(4471.48)とHeU(4541.59)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
バルマー線は、はっきり見え、強さの変化はほとんど現れません。
*B型@主系列星
→中性ヘリウム(HeI)の線はB2で最も強くなり、それからだんだん弱くなっていきます。
また、マグネシウム(MgU)の線が、だんだん目立ってきます。
HeT(4471.48)と、MgU(4481.14)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
また、電離炭素(CU、CV)の線はB6付近で見えなくなり、
珪素(SiU、SiV)、ネオン(NeT)には特徴的な変化が見られます。
水素のバルマー線は、温度系列が進むに従い、著しく強くなります。
*B型A主系列星
→中性ヘリウム(HeI)の線はだんだん弱くなっていき、この線の一部は、
B6あたりから中性の鉄(FeT)と重なります。
HeT(4471.48)と、MgU(4481.14)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
水素のバルマー線は、温度系列が進むに従い、著しく強くなります。
*A型主系列星
→水素のバルマー線がA2で最も強くなり、温度系列が進むにつれて弱くなります。
鉄(FeU)、チタン(TiU)、ストロンチウム(SrU)などのイオンの線も見え、
晩期では中性の鉄(FeT)の線も現れます。
CaT(4226.74)とMgU(4481.14)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
*F型主系列星
→電離金属(FeU、TiU、MgUなど)と中性金属(CaI、FeI、MnTなど)の線が共に現れる事が特徴的です。
晩期では、中性金属の線が強くなり、電離ストロンチウム(SrU)もはっきり現れます。
CH分子のバンド(Gバンド)も晩期で現れます。
水素のバルマー線がだんだん弱くなります。
このHδ(4101.75)と、FeT(4045.83)・CaT(4226.74)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
*G型主系列星
→中性金属線(MnT、CaT、FeTなど)と、CH分子のバンド(Gバンド)が強く現れます。
また、中性カルシウム(CaT)の線は、スペクトル型と共に強くなります。
Hδ(4101.75)とFeT(4143.88)・CaT(4226.74)の相対強度は、スペクトル型の判定に役立ちます。
水素のバルマー線はだんだん弱くなっていきます。
*K型主系列星
→金属線が多数見られ、中性カルシウム(CaT:4226.74)がはっきり見えます。
また、Gバンドはスペクトル型が進むにつれ弱くなっていき、一方MgHのバンドが現れ始めます。
水素のバルマー線は急激に弱まり、M型付近ではほとんど見えなくなります。