第4章 ギャラリー 岡山天体物理観測所十七景(撮影  渡邊悦二) “竹林寺山の四季”渡邊悦二 “思いつくままに”米澤誠介 “コロのはなし”石田五郎 M1 おうし座にある超新星残骸。その姿が"かに"に似ていることから、かに星雲と呼ばれている。7000光年の距離にある、メシエ天体で唯一の超新星 残骸。超新星とは、太陽の8倍以上の大きな質量を持つ星が、進化の最終段階で大爆発を起こした星のことで、その爆発によって、星を構成してい たガスが宇宙空間に吹き飛ばされ、放射状に見えているものが超新星残骸である。このガスは今も、約1300km/sの速さで広がっている。かに星 雲の超新星爆発は、地球では1054年に見られ、明るさは木星くらいであった。その爆発の記録は日本や中国など、あちこちの古文書にも残され ている。写真は陰画で、向かって上が北、右が西。 撮影期日:1969年2月10日、露出:90分、乾板:103aF、フィルター:R-62、現像:D-19、20度、5分 123