第3章
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検出器
検出器・受光素子の変遷
岡山天体物理観測所ではこの40年間に種々の光検出器すなわち受光素子が使用されてきた。以下にそ
の一覧を示すが、初期は写真乾板がほとんど唯一の検出器であったが、光電子増倍管からI.I.の導入
を経て、CCD等の高感度固体撮像素子へと移ってきた。近年は可視光だけでなく、近赤外線の検出器
も多用されている。
写真乾板
レチコン
PIAS(Photoncounting Image Acquisition System)浜松ホトニクス社
CCD(日本TI社)
CCD(RCA社)
CCD(UBC:University of British Colombia)
使用期間
1960−1990年(一部1998年)
使用機器188cm反射望遠鏡
ニュートン焦点
直接撮像
カセグレン焦点
Glass分光器, Quartz分光器, I.I.分光器
量子効率約2%
クーデ焦点
F/4分光器, F/10分光器, イメージ・インテンシファイアー
使用機器91cm反射望遠鏡
カセグレン焦点
プリズム分光器
性 能
大撮像面積
相反則不軌(低照度不軌)あり
分解能
約20μm
使用期間
1979−1995年
使用機器188cm反射望遠鏡
クーデ焦点
IDARSS
I.I.部
静電型I.I.+MCP1段
画素サイズ
25μm×2.5mm
最大ゲイン
55000(6000Å)
量子効率
12%(4500Å)
光電面
S-25
解像力
28.5Lp/mm
画 角
2.5×25mm
レチコン
画素数
1×1024
感 度
2000〜11000Å
1.7×104カウント/光子(5300Å)
解像力
40Lp/mm
使用期間
1985年
使用機器188cm反射望遠鏡
カセグレン焦点
カセグレン分光器
使用期間
1985−1989年
使用機器188cm反射望遠鏡
ニュートン焦点
直接撮像
カセグレン焦点
カセグレン分光器
クーデ焦点
エシェル分光器
使用期間
1986−1999年
使用機器188cm反射望遠鏡
ニュートン焦点
直接撮像
クーデ焦点
F/10分光器
使用期間
1995−1996年
使用機器188cm反射望遠鏡
クーデ焦点
F/10分光器
画素数
200×4000
画素サイズ
15×15μm
画 角
3×60mm