望遠鏡とドーム
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ドーム
ドームとは望遠鏡を格納する建物
で、半球型の回転部が特徴である。半
球には開口部があり、観測時にはスリ
ットと呼ばれる扉を開く。そして開口
部を望遠鏡の向く方向に合わせて回転
させる。これらによって建物内に設置
された望遠鏡で観測が可能になる。望
遠鏡はドーム内に納まってはいるが、
ドーム建物とは独立している。これは
ドーム建物の振動を望遠鏡に伝えない
ようにするためである。
岡山天体物理観測所には3つのドー
ムがある。
188cm反射望遠鏡ドームは観測所内
でもっとも大きなドームで、所内唯一
上下開きのスリットとなっている。観
測室、分光器室、測定室、観測待機室、
真空蒸着装置、見学者室があり、見学
室は一般に常時公開されている。
91cm反射望遠鏡ドームは小型のド
ームで、観測室、実験室がある。
65cmクーデ型太陽望遠鏡ドームは、
太陽光反射のための真っ白な酸化チタ
ン塗装が施されており、日中の観測で
もドームシーイング悪化を最小限にと
どめる工夫がされている。
直径[m]
20
7.5
9.0
高さ[m]
23
9.7
9.3
台車[個]
48
ナシ
16
回転速度[°/min]
72
180
180
回転部総重量[t]
150
不明
25
開口部
幅6m×長さ22m
110°
幅2.6m
幅2.4m
スリット
上下開き(2枚)両面横開き
両面横開き
スリット開閉時間
[秒]
660
35
10
防風ブラインド
6m×15m
ナシ
ナシ
昇降床 直径[m]
10
3.5
ナシ
揚程[m]
3.8
1.5
ナシ
速度[m/min] 2(通常)
2
積載荷重[t]
1(通常)
8(西床微動時)
不明
製造会社
石川島播磨重工業 石川島播磨重工業 三井造船
188cm
反射望遠鏡
91cm
反射望遠鏡
65cmクーデ型
太陽望遠鏡
図2−7 西側よりドーム群を眺める。向かって左手が北
188cm
91cm
65cm