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岡山天体物理観測所は開所当初より全国の天文学
研究者に開かれた観測所として運用されてきた。
1962年の本観測開始時から、望遠鏡の使用日程を議
論するための会合が召集され、東京大学のほか、東
北大学、京都大学の教授も参加して協議が行われた。
この会合はプログラム会議として、岡山天体物理観
測所が東京大学の施設である間中、毎年開催された。
この会合の協議に基づいて、各年度ごとに日程を作
成してきた。ところで、1980年代には、観測申し込
みの合計が使用可能日数の2倍近くにもなり、日程
を短縮したり、合同の観測を設定したりと、やりく
りをしながらプログラム編成を行うようになった。
1988年の国立天文台への改組を機に、岡山天体物
理観測所は本格的な共同利用へと移行した。すなわ
ち、観測所の運用の基本方針は光学赤外専門委によ
って協議が行われ、その下に設置されたプログラム
小委員会により、共同利用観測の公募や日程の編成
が行われるようになった。そして、スクリーニング
制により、プロポーザルの評価を行い、年2期(1
月-6月、7月-12月)に分けて、公募を行うよう
になった。このように、観測所とその設備は、一貫
して全国の研究者に開放され、このようなセンター
としての役割を果たしてきたといえる。
第1章
プログラム会議とプログラム小委員会
■ 歴代プログラム小委員会メンバー
第1期(平成元年~2年)
西村(委員長)、若松、小倉、定金、平田、桜井、前原(幹事)
第2期(平成3年~4年)
若松(委員長)、小倉、定金、平田、桜井、西村、前原(幹事)
第3期(平成5年~6年)
安藤(委員長)、岡村、平田、若松、渡部、山下(卓)(幹事)
ex officio:菊池、桜井、平山、前原
第4期(平成7年~8年)
平田(委員長)、市川(隆)、兼古、中村(泰)、安藤、渡部、山下(卓)(幹事)
ex officio:菊池、桜井、前原
第5期(平成9年~10年)
定金(委員長)、市川(隆)、兼古、長田、渡部、吉沢、吉田(道)(幹事)
ex officio:安藤、桜井、前原
第6期(平成11年~12年)
定金(委員長)、長田、佐藤(毅)、太田、吉沢、市川(伸)、泉浦(幹事)
ex officio:安藤、桜井、前原
注:ex officioとは「施設長、所長等、委員会の運用上出席を要するメンバー」のこと