48 岡山天体物理観測所は開所当初より全国の天文学 研究者に開かれた観測所として運用されてきた。 1962年の本観測開始時から、望遠鏡の使用日程を議 論するための会合が召集され、東京大学のほか、東 北大学、京都大学の教授も参加して協議が行われた。 この会合はプログラム会議として、岡山天体物理観 測所が東京大学の施設である間中、毎年開催された。 この会合の協議に基づいて、各年度ごとに日程を作 成してきた。ところで、1980年代には、観測申し込 みの合計が使用可能日数の2倍近くにもなり、日程 を短縮したり、合同の観測を設定したりと、やりく りをしながらプログラム編成を行うようになった。 1988年の国立天文台への改組を機に、岡山天体物 理観測所は本格的な共同利用へと移行した。すなわ ち、観測所の運用の基本方針は光学赤外専門委によ って協議が行われ、その下に設置されたプログラム 小委員会により、共同利用観測の公募や日程の編成 が行われるようになった。そして、スクリーニング 制により、プロポーザルの評価を行い、年2期(1 月−6月、7月−12月)に分けて、公募を行うよう になった。このように、観測所とその設備は、一貫 して全国の研究者に開放され、このようなセンター としての役割を果たしてきたといえる。 第1章 プログラム会議とプログラム小委員会 ■ 歴代プログラム小委員会メンバー 第1期(平成元年〜2年) 西村(委員長)、若松、小倉、定金、平田、桜井、前原(幹事) 第2期(平成3年〜4年) 若松(委員長)、小倉、定金、平田、桜井、西村、前原(幹事) 第3期(平成5年〜6年) 安藤(委員長)、岡村、平田、若松、渡部、山下(卓)(幹事) ex officio菊池、桜井、平山、前原 第4期(平成7年〜8年) 平田(委員長)、市川(隆)、兼古、中村(泰)、安藤、渡部、山下(卓)(幹事) ex officio菊池、桜井、前原 第5期(平成9年〜10年) 定金(委員長)、市川(隆)、兼古、長田、渡部、吉沢、吉田(道)(幹事) ex officio安藤、桜井、前原 第6期(平成11年〜12年) 定金(委員長)、長田、佐藤(毅)、太田、吉沢、市川(伸)、泉浦(幹事) ex officio安藤、桜井、前原 注:ex officioとは「施設長、所長等、委員会の運用上出席を要するメンバー」のこと